ドライアイ
ドライアイとは
涙の量が少なくなったり、涙の質(成分)が変化する事により、眼球の表面に障害が生じる病気です。
ドライアイの症状
ドライアイの症状としては以下のようなものがあります。
  • 眼が重い感じがする
  • 眼がゴロゴロする
  • めやにが出る
  • 眼が痛い
  • 眼がかゆい
  • 眼がかすむ
  • まぶしい
  • 眼が充血する
  • 眼が疲れやすい
上記のうち、5つ以上の症状があると要注意です。また、「10秒以上眼を開けていられない」、「まばたきの回数が多い」(40回/分以上)場合は、 その可能性がさらに高いと言えます。
ドライアイの原因
◆パソコン: パソコンや携帯電話の画面を凝視することによりでまばたきが減り、涙の蒸発が増えます(まばたきの回数は通常3秒に1回程度ですが、パソコン画面凝視時は10秒に1回程度に減少)。自動車の運転や裁縫などの細かい作業等、凝視する時間が長いとドライアイの要因となります。
◆コンタクトレンズ: コンタクトレンズ装用により眼表面がふさがれ涙の交換がされにくく、涙の蒸発が増えます。
◆エアコン: エアコンは室内を乾燥させドライアイの要因となる。エアコンの風が直接当たると更に眼の表面の涙が乾きやすくなります。
◆年 齢: 年齢が高くなるにつれ涙の分泌量や質が低下します。
◆性 別: 男性より女性の方がドライアイになりやすい。

ドライアイは、涙腺から分泌される涙の量が減ってしまう「涙液分泌減少型」、すぐに涙が蒸発して眼が乾いてしまう「涙液蒸発亢進型」の二つに分類されます。
  • 涙液分泌減少型
    シェーグレン症候群のような自己免疫疾患(膠原病)が基礎にある場合と、病的な要因がなく涙が減ってしまうドライアイがあり、 ストレスやホルモンバランスなどの関与が疑われています。
  • 涙液蒸発亢進型
    眼の縁にはマイボーム腺という皮脂腺があり、そこから油が分泌されています。この油は涙の表面を覆い涙の蒸発を防ぎます。 この油が少ないと、涙がすぐに蒸発してしまい、目の表面に傷がついてしまいます。 パソコン、エアコン、コンタクトレンズ(3コン)などの環境要因も涙液蒸発亢進型に分類されます。
ドライアイの治療
  • 点眼薬
    人工涙液、ヒアルロン酸ナトリウム、ジクアホソルナトリウムなどの点眼薬。
  • 涙点プラグ
    涙の排出口である「涙点」を栓(涙点プラグ)でふさいで、少ない涙を眼の表面に溜める治療法です。 点眼でドライアイの自覚症状や眼の表面の傷が改善しない場合に行います。涙には細胞成長因子であるタンパク質やビタミンなどの重要な成分を含んでいます。 これは人工涙液では補うことはできません。涙点プラグを挿入することで、栄養を含んだ自分の涙で眼を潤すことができるのです。                                      涙点プラグについて→
  • 悪化要因の除去
    長時間のパソコン作業や運転時には適度の休みをとる。意識して瞬きをする。
    コンタクトレンズ装用などを減らす、中止する。 エアコンの風向きを変える、部屋を適度に加湿し湿度を調節する。